2019/07/01
【入賞者発表】民泊リノベーション学生コンペ
【民泊リノベーション学生コンペ】投票結果発表!令和元年最初の大型GWに現地説明会を開催し、多数の学生の皆さんに参加いただきました「北堀江ワンルームマンション民泊リノベーションコンペ」入賞者発表です。
グランプリ 「和を感じられる民泊」
提案者 向内 萌さん・伊澤未稀さん(修成建設専門学校)(登録番号4番)



準グランプリ提案作品「もう普通の民泊じゃ満足出来ひんやんか!~遊びに行こう!大人の秘密基地~」
提案者 渡辺彩実さん・三坂航大さん・奥野宏紀さん・大西未桜さん (修成建設専門学校)(登録番号6番)



に決定いたしました!!!
グランプリ提案作品「和を感じられる民泊」講評
今回のリノベーション場所を提供いただきました
マンションオーナー(建築士会会員でもあります)
からの評価コメントです。
「元々一人暮らし用ワンルームとして利用されていた居室
であるため、民泊として利用するには少し小さい面積でありながら、バルコニーにも気を配りデザイン的に少しでも広く
見せようとするなど、隅々まで配慮が行き届きバランスがよく完成度の高い提案でした。
外国人旅行客を意識した和の意匠を軸に、季節の押し花は訪れる客を目で喜ばせ、畳の香り、落ち着きを感じさせる照明構成や、さりげなく視線を遮る縦格子の間仕切りなど、まさに五感に神経を研ぎ澄ませてアイデアを膨らませた思考方法が素晴らしかったです。
また、無機質な機器や雑多な物をできるだけ覆いすっきりと
見せる工夫にも、旅行者に旅の疲れを癒してもらおうとする細かな心遣いが感じられます。
これから施工を進めていく際には、少し“インスタ映え”を意識して、あまり保守的な内装にならないように、例えば「季節の押し花をどのように魅せるか」などを考えていくと楽しさもあるように思いました。」
実際の管理オーナーですので、質実を考えての評価だと思います。
準グランプリ提案作品「もう普通の民泊じゃ満足出来ひんやんか!~遊びに行こう!大人の秘密基地~」講評
兵庫県建築士会青年委員会会員による審査でしたので、作品に対するコメントを頂きました。
「タイトルがいいですね。印象に残りました。実際、この業界では普通という選択肢がどんどん消えていっています。
口コミに乗れるような何か特色がないと印象に残らず、積極的な集客につながりません。プランの内容については、色々と発展させる部分はあるものの、少し手を加えれば可能です。簡易宿所のような使い方なので、若い人向けでしょうか。可能性を秘めていると思います。
プレゼンとしては、シャワー・キッチンなどについての考えや、安全面・運営面について触れられていないのが残念です。世界観を伝える資料としては申し分ないと思います。」
ある意味学生さんらしい、勢いがあり荒削りな提案が新鮮だと感じます。
惜しくもグランプリは逃しましたが、これを機に、さらに
いろんな建築を見て触って、新しい提案を続けていただきたいと思います。
兵庫県建築士会青年委員長 総評
民泊リノベーションコンペ実施について
今回、学生を対象とした実施コンペを開催するにあたり、物件をご提供して頂いたオーナー様への感謝はもとより一生懸命考え多様な可能性を提案して頂いたコンペ参加学生の皆様へ心より感謝申し上げます。
昨今デジタル技術が進む中、今回の応募作品には手書き表現やスケッチが多く見て取れ、その表現手法からも温もりや気配りが感じ取れる内容が多くありました。沢山の応募作品の中から1つに絞ることは容易でなく作品選出に当たっては白熱したやり取りがあったことは言うまでもありません。
様々な建築空間の中でも住宅を始めとし、宿泊施設では衣食住を最も強く意識して計画していく必要があります。
手に触れる場所、利用者のふるまい、居心地の良さについて徹底的に検討し最適な空間をつくり出さなければなりません。
今回、最優秀に選ばれた学生の皆さんにおかれましては、7月以降に実際の民泊営業のスタートに向けて提案して頂いた空間の実現に向けて臆することなくそのアイディアや技術を試して頂けるよう我々建築士会(阪神支部青年委員会)が積極的に協力して行きたいと思います。
素晴らしい空間をつくり出し、これからの将来に向けての足掛かりになればと願います。
(公)兵庫県建築士会阪神支部青年委員会 委員長 阪本
まずは受賞された学生の皆様
おめでとうございます!
選ばれました提案を基に、兵庫県建築士会阪神支部青年委員会のメンバーと実際に施工を行っていく検討協議に入ります。
提案されたものが実際に作り上げられていく様子を
皆さんもご期待ください。
検討風景、施工状況は順次ご報告いたします。